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ここ数年、阿波人形浄瑠璃への関心が高まっている。県内各地で農村舞台が復活、徳島中央公園の小屋掛(こやがけ)公演も多くの見物客を集めるようになった
今年の県文化賞に徳島市国府町の人形師、田村恒夫さん(82)が選ばれたのも、そうした流れと無縁ではないだろう。阿波木偶(でこ)制作保存会の会長を務め、木偶を制作する一方、指導者クラスの人形師も育てている
初代天狗久の木偶を修理したとき、頭(かしら)をばらして名人の技を盗んだ。一ミリ単位の詳細な図面をノートに書きためた。作業台に向かうと柔和な顔が一変する
昨年、国民文化祭で初演された瀬戸内寂聴さんの新作浄瑠璃「モラエス恋遍路」の人形を作ったのも田村さんである。工房を「阿波木偶館」と名づけて開放。天狗久以来の阿波木偶の伝統を守り続ける
阿波文化創造賞に選ばれた徳島市住吉の舞踊家、檜千尋さん(45)も、並の人ではない。舞踊集団「檜(ひのき)小(ご)舎(や)」を率いて、丈六寺境内など野外での創作舞踊公演に取り組んできた。人形浄瑠璃と舞踊を融合したり、父・瑛司さんが掘り起こした「神踊り」を上演したりと、この人も伝統芸能の継承に心血を注ぐ
その土地固有の歴史や文化を守らなければ、街はのっぺらぼうになってしまう。徳島が徳島であるためには、田村さんや檜さんのような活動が欠かせない。うれしい二人の受賞である。
http://www.topics.or.jp/index.html?m1=11&m2=34&mid=news_122515448807&vm=1
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