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■今秋、人形芝居上演 那賀・礫神社■朝日新聞(徳島版)2009年04月20日
明治中期の襖(ふすま)絵が残る那賀町川俣の川俣礫(つぶて)神社で今年10月、人形芝居の公演がある。色鮮やかに残る貴重な襖絵で、地元での公演は18年ぶり。19日、住民らでつくる川俣農村舞台保存会が復活公演に向けて話し合った。
川俣礫神社には全部で95枚の襖絵が残っている。竜やツル、トラ……。迫力ある絵柄ばかり。襖絵を8枚1組にして並べ、三味線と拍子木に合わせて、絵を回転させたり、移動させたりする「襖からくり」は、人形浄瑠璃の伝統的な舞台装置だ。
かつては、神社の境内で襖からくりを使って人形舞台を奉納したが、戦後はほとんど使われなくなっていた。
県内の歴史や自然に詳しい「阿波学会」の調査員として約20年前に川俣礫神社を調べた1級建築士の森兼三郎さんが襖絵の存在を知り、町に復活を呼びかけた。町の有形文化財に指定されたのを記念して公演したのが1991年。京都や岡山など県内外から350人以上の観客が訪れた。今回の公演はそれ以来で、これまでは徳島中央公園の人形浄瑠璃で使われてきた。
舞台となる川俣集落はユズの産地で、近くの清流にはアユが泳ぐ。神社の周りの景色や、音、空気も一緒に楽しめるのが農村舞台のよさだ。
保存会会長の蔭原義雄さん(58)は、「湿気で傷まないようにつり上げて保存した先人の知恵はすごい。公演に向け、みんなで協力して成功させたい」と意気込む。
(三輪さち子)
※写真は、川俣礫神社に保存されている明治中期の襖絵。回転させるなどして絵柄の変化を楽しむ仕組みだ=那賀町川俣
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000904200002
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